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                                 ​自己紹介(創業者Profile)

 

主な業績と経歴


1971年 東芝セラミックス(株)在籍時
【合成石英ガラス製造技術の研究と確立】
日本光学(株)経由でNASA アポロ計画使用の高純度合成石英ガラス製プリズム素材(50×50×50mm)の開発、納品。
その後、合成石英ガラスは光ファイバーコアー素材、シリコンウエハーマスクとして活用される。


1984年 (株)信州セラミックス創業

【セラミックスと高分子材料複合による機能材料開発に特化】

セラミックスと高分子材料の複合による機能材料開発(要素技術)をし、無形固定 資産(主には特許)の構築によるファブレスの企業を目指す。金属材料研究所(現 産総研)の溶射技術を専門とする北原先生の指導を受ける。


1、1988年低温溶射法開発:セラミックスと高分子材料複合要素技術。

 セラミックスと高分子材料の複合要素技術として、日刊工業新聞一面のトップに 掲載される。特許取得、その後の材料開発の基礎として活用する。 「低温溶射」とは例えば、融点が1850℃のセラミックスの粉体を3000℃の高温 で溶融し100μmの厚さのポリエステルフィルム基材表面に基材に対して熱英起用 を与える事なく直接溶融被膜の形成が可能。

2、1992年三井物産・東京ガスと共同研究

低温溶射法活用 エネルギー変換(伝導と対流エネルギーを輻射に変換)セラミックス機能皮膜を開 発、特許を取得して省エネを目的に東京ガスの各種プラントに活用。

​3、1996年「光触媒の研究」

当時東大の「本多藤嶋効果」として一世を風靡していた光触媒との接点を持つ。しかし、紆余曲折があり、光触媒は細菌等の有機物をラジカルによって 分解(殺菌)出来るが、主成分の酸化チタンの粉末を繋ぎ止める塗料が有機物であ るため、塗料も有機物で分解されるため実用性が無い事が判明した。

4、1998年継続性殺菌剤を開発特許取得

「光触媒」は細菌という有機物を分解するが、酸化チタン粉末を繋ぎ止める塗料 (有機物)も分解するため実用性が無い。本技術は酸化チタンと銀イオンにより、 塗料、基材となる繊維(有機物)を分解しない継続性殺菌剤である事が特徴である。

5、2001年東レの製品事業部供与

抗菌・消臭技術を東レに技術供与事業化「ルミマジック」として販売。

6、2001年「戦後の日本の技術開発に於いて顕著な業績を残した研究者」100 名「聞き取り調査から得られるもの」

「低温溶射法」が選ばれる。

電気技術史研究会資料 資料番号 HEE-01-28

聞き取り調査から得られるもの

永田 宇征(日本電気)2001年9月13日

社団法人 電 気 学 会東京都千代田区五番町6-2

What We Can Learn from Ora1 Histories

Takayuki Nagata (NEC Corporation)

Oral histories have been attracting historians’attention as an effective method for researching engineering history. In this paper the author describes the oral histories of seventy people who he has interviewed over the last seven years with his colleagues at the Japan Research Industries Association(JRIA). He presents interviewees’ research methodologies, approaches to management,and technological views together with the reasons for using oral histories

and the interview methods.

キーワード:電気技術史、聞き取り調査    (History or Electrical Engineering,Oral History)

1. まえがき

(社)研究産業協会では、平成6年度から産業技術維承活動の一環として、戦後の日本の技術開発史に大きな足跡を残した先達への聞き取り調査を開始した。以来、年間の平均聞き取り数10 件の調査を7年間にわたって継続し、聞き取り対象者の総数は平成12 年度調査完了時点で70 人に上った。(1)今年後も調査をスタートしており、事情が許せば今後暫く続ける予定である。本稿では、上記聞き取り調査の概要について説明ずすると共に、調査の中で得られた先達の体験談を筆者なりの視点で整理したものについて述べることとする。なお、本調査に開始以来携わった人を全て数えると、委員23 人、事務局員5人の計28 人に上る。得られた成果は、これらの人々一人ひとりの、調査にかけた情熱の所産であり、筆者は調査委員会の委員長の立場にあるものとして、代表して執筆・発表するものである。

2. 調査開始の経緯

1991 年、当時の通商産業省の事務次官であった棚橋の音頭で三菱重工業会長であった飯田を座長とする「産業技術と歴史を語る懇談会」(以下、単に「懇談会」と称す)が発足した。棚橋の念頭には、日本は欧米に比して産業技術の保存・維承と言う面で遅れをとっている、戦後の日本復興を支えてきたのは産業技術であり、世界一流の経済力を有するに到ったいま、過去を振り返り、これを保存・継承していくことが重要である、そのことが未来の更なる発展をもたらす、との意識があった。

懇談会は半年間にわたって議論した結果、産業技術の保存・維承に向けて30 の提言をまとめた。(2)懇談会の事務局を務めた研究産業協会では、これらの提言の実現に向けて活動を開始したが、その推進機関のひとつとしてファナック専務の伊藤を委員長とする産業技術維承委員会を組織した。同委員会の調査研究分科会では、半年間の議論の末、戦後の日本の技術開発史上、顕著な業績を挙げた研究者に対する聞き取り調査を実施することとした。その趣旨は、貴重な技術開発の真相について、高齢となった関係者が健康なうちに聞いて記緑しておこうということと、もうひとつには、若者の技術離れ、製造業離れ対策の一環として、これら技術開発の先達を通じて技術開発の重要性と面白さを説いてもらおう、ということにあった。当時、われわれの委員会は不覚にも、後述するIEEE History Center や荒川等の聞き取り調査の存在を知らず、全くの手探りで自らの調査のスタイルを作り上げてきた。先例に学べば調査は効率的に進んだと思うが、それはそれとして、われわれなりの調査方法を確立できたことを白負してもいる。

表1.聞き取り調査の対象者と中心となったテーマ(平成6 年度~12 年度)

年度 interviewee テーマ

(敬称略)

6 相沢進 クオーツ腕時計の開発                        6 明石雅夫 通信用高性能磁性材料(フェライト)の開発

6 上村雅之 ファミコンの開発                         6 指田年生 超音波モータの開発

6 武祐一郎 電気絶縁紙の開発                         6 田中光二 パイプレス化学工場のコンセプトの開発

6 秦藤樹 抗生物質ロイコマイシン(キタマイシン)、マイトマイシンの研究開発  6 松平精 鉄道車両の蛇行動の解明とその防止法の確立

6 森健一 日本語ワードプロセッサの開発                    7 浦田孝延 蓄積撮像管の開発

7 菊井敬三 外洋航行用バージインテグレータの開発               7 島文雄 YS-11 の開発

7 高田秋一 ターボ冷凍機・ターボヒートポンプの開発               7 只野文哉 電子顕微鏡の開発

7 千畑一郎 固定化酵素法による天然型L-アミノ酸の製造             7 中島敏 電熱媒体油の開発

7 野瀬正儀 黒部第四ダムの建設                        7 穂坂衛 座席オンラインリアルタイムシステムの開発

7 美坂佳助 圧延機、塑性加工の研究並びにhot strip mill計算機制御の開発      7 森田正典 マイクロ波通信方式の開発およびそれらの事業化

8 伊澤達夫 光ファイバーVAD 法の開発                     8 石田名香雄 IAP(免疫抑制酸性蛋白)の発見とIAP プレートの開発

8 佐々木秀雄 爆発圧接法の開発                        8 高篠静雄 ウォークマンの開発・商品化

8 丹波繁 合成紙の開発                            8 深海正治 胃カメラの開発

8 増田房義 高吸水性樹脂の工業化                       8 持田豊 青函トンネルの建設

8 百瀬孝夫 大容量凍結乾燥装置と応用食品の開発                9 今村修武 光磁気ディスクの有用性実証

9 梶原利幸 金属薄板圧延における高性能形状制御圧延機の開発          9 京谷好泰 超伝導磁気浮上方式鉄道の開発

9 桜田司 低温溶射技術を利用したセラミックス複合材料の開発          9 島正博 コンピュータ制御式による横編機の開発

9 専田禎 日本の直流送電を拓く                        9 成田仁 舶用インテツレイテッドダクトプロペラの開発

9 林雅一 自動車用超小型ターボチャージャーの開発               9 日高秀昌 フラクトオリゴ糖の開発

9 吉田庄一郎 半導体製造装置ステッパの開発と半導体産業の国際競争力向上への寄与9 吉田進 トリトロンカラーテレビの開発

10 江藤輝一 高分解能透過型電子顕微鏡の開発                 10 海老原浩一 新幹線運行管理システム(コムトラック)の開発

10 大浜博 イオン交換膜法「食塩電解技術」の開発                10 佐藤公彦 イオン交換膜法「食塩電解技術」の開発

10 鹿井信雄 トランジスタ・ラジオの開発                    10 国枝正春 免震・制振装置の開発

10 小林義隆 微量迅速分析器の開発                      10 澤崎憲一 ヘリカルスキャン方式VTR の開発

10 林厳雄 半導体レーザの開発                        10 渡辺静男 炭素繊維の開発と工業化

11 厚川麻須美 湿式石灰石膏法による排煙脱硫技術の開発            11 薄葉久 アサヒースーパードライの開発

11 内田康男 カメラの自動化の開発                      11 小塚忠 自動糸切りミシンの開発

11 小林昭夫 球形ガスホルダー及びLNG 地下タンクの開発            11 鮫島政義 医薬品のマイクロカプセル化技術の開発

11 高嶋優 ササニシキの開発                         11 馬田三夫 ビフィズス菌を応用した発酵乳製品の製造

11 三木忠直 高速電車の開発                         11 山元正明 焼酎用優良種麹及び自動製麹装置の開発

11 吉田巌 長大橋の建設                           12 岩尾煕 真空押出成形法による磁器の製造開発

12 岡本三宜 超極細繊維の世界を拓いたスエード調人工皮革エクセーヌの研究開発 12 鏡才吉 東京タワーの建設

12 菊池勇 小型モータ軸受けの開発                      12 中坪寿雄 医療用ファイバースコープの開発

12 林虎彦 食品自動成形装置の開発                      12 藤谷尭 SPB 方式LNG 船の開発

12 船田文明 電卓用液晶表示装置の開発                    12 真鍋宏 建設用クライミングクレーン

12 山田宰 BS ディジタル放送の開発

                                                                                                                                                                                     原稿受付日 平成13 年8 月1 日

7、2002年オイルレス摺動部材開発特許取得 低温溶射法活用

双葉電子㈱半導体リードフレーム金型ガイドポスト採用。

8、2004年抗菌加工繊維、病院用カーテン採用

消臭対策としてお茶の水順天堂大学病院全面採用。リネンサプライは東基㈱起用

9、2005年関東学院大学経済学部非常勤講師(中小企業概論3年間)

10、2006年全日空㈱と共同研究

ホ゛ーインク゛社からの新規導入航空機室内環境改善に関する共同研究開発及び取引契約調印。

11、2006年ワールドビジネスサテライトで放映。

「命を守る新技術」特集が放される。

12、2007年三菱電機㈱と空気清浄機共同開発。

開発した抗菌剤を空気清浄機フィルターに搭載。業務用(メルパルホールディン グス販売)及び家庭用(カタログハウス販売)空気清浄機開発販売開始。

13、2011年経産省「サポイン補助金一億円採択」感染使用対策

信州大学医学部(本田教授)海外ジャーナルに共著論文発表・東北大学医学部(賀来 教授 日本環境感染症学会理事長)フランスのリヨンの感染症国際学会でパネル発 表。Arizona 大学(Gerab 教授)共著論文発表。

14、2012年/11JETROの支援でドイツDüsseldorf MEDICA COM PAMED 2012展示会出展。

15、2013年JETROの支援を受け米国アナハイムで開催される医療系展示会 MD&M Westに出展。

16、2014年固体継続性殺菌剤「earthplusTM」発明、日米特許取得。

後日FDA登録を前提とした調査で、安全性に於いて幾つかの決定的な問題が有 る事が判明し、新しい継続性殺菌剤「AbedulAg+」の開発及び新会社㈱進めの会 社設立に繋がった。

17、2014年JICAの「案件化調査」採択

ベトナムハノイ市のバックマイ病院で感染症対策検討。

18、2014年事業承継実施

創業30年、CEO年齢が70歳を一つの契機として事業承継を実施した。全面的 に身を引く予定であったが、一部の取締役から強く留まる様にとの発言が有り、 経営に関与しないことを条件に取締役会長として留任する事とした。

19、2018年度JETRO輸出大コンソーシアム採択。

JETRO から派遣されたConsultantの適切な指導もあり、米国Maryland大学 と感染症対策FDA登録を目指し㈱信州セラミックスが保有する継続性殺菌剤「earthplusTM」の評価及びFDAに対する「抗 感染性繊維」の登録のための前段として、臨床試験をするための認可を得るべく 申請を行った。担当教授は部門長のBentley教授と直接担当者として元FDAの主任審査官 のLeX教授の2名である。

20、2019年信州大学理学部キャリアデザイン概論講義2年間

21、2021年Susumé Co., Ltd.創業

【感染症対策に特化した事業】

1、2021/12 月経産省モノ補助採択。

2、2023/3 月FDA 登録を目的とした新抗菌剤「AbedulAg+」開発、特許、商標取得。

3、2022/3 月茅野市創業資金採択。

4、2022/7 月諏訪信用金庫ファンド採択。

5、2023/6 月JETRO 新輸出コンソーシアム採択:2024/4 月米国Silicon Val-ley のPartner と事業契約締結。

6、2023/7 月JETRO 中小企業等外国出願支援事業採択(米国)

7、2023/10 月Texas 州Dallas のFDA コンサルと契約締結。

      

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