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新たな感染症対策の提案
要約 (2025/4/22)
AbedulAg+:革新的継続性殺菌剤の開発と可能性
感染症、特に接触による薬剤耐性菌の拡散は世界的な経済・医療危機をもたらす深刻な問題です。この課題に対し、銅合金の欠点を克服した継続性殺菌剤「AbedulAg+」が開発されました。生体安全性、継続的殺菌効果、環境適合性、汎用性を兼ね備えた本製品は、300回洗濯後も99.9%の抗菌効果を維持する性能を持ちます。日本で特許取得済みの本技術は、論文発表、特許の一部無償提供、食品衛生への応用などを通じて、感染症対策の公益性向上と発展途上国支援を目指しています。

2025/4/22 上記文章更新
継続性抗菌剤「AbedulAg+」を用いた革新的な感染対策の提案
2025年04月22日
1、背 景
経済的背景: 感染症は人類の永遠の課題とされ、天然痘を除いて解決の前例が無い。経済損失は2050年までに世界で100兆ドルに達し、癌死亡者を上回ると予測されている[1]。WHOやG7サミット、OECDでは、抗生物質の枯渇や耐性菌多発で医療システム崩壊を懸念している[2]。
感染症対策の現状:感染症は空気・飛沫・接触により広がります。特に薬剤耐性菌は接触による場合が多いとされております。これ等が市中に拡散される市中感染は極めて深刻な事です。
感染症対策の課題:感染症は、「不確実性」と「収益性の予測困難さ」により、市場が効率的に機能する事が極めて難しい分野と見なされ、抗生物質開発の停滞がその一例です。公益性、公共性が極めて高い課題でありながら感染症予防の課題は政府主導で進めるべきと主張が多い。特に殺菌剤の主流を占める既得権益(化学合成殺菌剤等)との調整は難しい課題である。
継続性殺菌剤「AbedulAg+」の開発経緯: 銅合金が2008年米EPAによって継続性殺菌剤として承認された。世界初の感染症臨床試験で、接触による細菌の伝播を継続遮断する事で感染予防が可能である事を統計的に確認している[3]。しかし、汎用性等の問題で広く実用化されていない。これらの銅合金の課題解決を目的にセラミックスの複合技術による塗料タイプで汎用性の有る、低価格継続性殺菌剤「AbedulAg+」を開発した。
2、「AbedulAg+」の特徴
1) 安全性(生体適合性) :毒性が無く(細胞毒性)、生体に安全である。
2) 継続性(セラミック複合材) :殺菌効果に継続性が有り、耐性菌が発生し難い。
3) 活性種承認済(銀イオン) :銀イオンは米EPAとFDAから既に承認されている。
4) 環境への影響 (溶出しない):環境に優しい材料設計がされている。
5) 汎用性と低価格化(塗料化) :医療に限らず用途が広く安価である。
3、具体的使用事例:繊維加工品は300回の洗濯後も99.9%の抗菌効果を維持する。大量流通の「抗菌繊維」は30回の洗濯が限界、明確な差別化が出来る。因みに「抗菌繊維」の北米の市場規模は40億米$/年である[4]。「AbedulAg+」は、FDAへの登録を目指して設計された従来には無い革新的な抗菌剤であり、「earthplusTM」[5]の細胞毒性、電気分解銀イオン水により活性種としてのナノシルバー、コスト(1/2)に関連する問題を解決したものです。(両技術は同一発明者)
4、実現のための戦略
知的戦略: 日本は取得済み(特許番号7239122)、日本出願中(特願2024- 071653)、米国申請は審査中(US 224/49718 A1)、PCTを使用してEU(EP 4 523 533 A1)とインドネシア申請中。過去の学術論文や学会発表に関する情報は㈱進めのウェブサイト[6]に掲載しています。
Exit 戦略:
1) 取得済みの特許をベースとした論文を発表(例: AJIC=American Journal of Infection
Control)し公の認知を得る。(執筆中で2025/8頃には投稿予定)
2) 政府機関(例:JETRO海外発信platform)で広く認知を得る。(既に実施)
3) この要素技術を世の中に早期に役立てるため一定のライセンス契約条件の下、無償で特許
を提供する。(元特許庁OBの顧問弁理士と検討を進めている)
4) 事業化が感染症より容易な食品の衛生管理(商材はフイルム)の事業化について並行して検討中。
5) 上記成果を活用して発展途上国の支援(例:ODA)を目指したい。
5、結論(予想される効果と課題):感染症の脅威が増大する中、無毒、塗料化による汎用性継続性殺菌剤は従来には無い物であり、特に、効果が一過性の化学合成の殺菌剤では困難とされた感染症に対する画期的な解決策となる。技術の普及や繊維以外の用途拡大により、特に環境インフラの脆弱な発展途上国に於いて衛生的で安全な社会の実現に貢献が期待される。細菌の多くは臭いが原因であるため、数値で把握は困難であるが官能で継続性を誰でも現場で容易に感じ取る事が出来る。「AbedulAg+」は従来の手洗いやマスク等と併用する事で従来は困難とされた市中感染対策としても効果的対応が期待される。しかし、細菌は見えない処で加速度的に増殖するため、常に事前の対策は難しく、例えば多くの死者が発生した時には既に手遅れの状態にある。結果として「収益性の予測困難さ」の課題がこのテーマには内在している事に留意する必要がある。
[1] The Review on antimicrobial resistance 2016年5月
[2] https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000121246_1.pdf
[3] Infection Control and Hospital Epidemiology 2013/5 Vol.34, No.5
[4] Secondary Research, Expert Interviews, and MarketsandMarketsAnalysis
[5] ㈱信州セラミックス保有する継続性殺菌剤(創業者で発明者でもある)
[6] http://www.susume-yatsugatake.com
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